守る者
須ノ川公園キャンプ場でテントを済ませ、さっき来た国道56号線を御庄まで戻ります
外泊まり地区に向かう国道からの別れ道の所に「みしょうMIC」と言う道の駅がありましたので、入って見ると、想像通りに地元の魚がい~っぱい、どれも美味しそうで、買いたい衝動にかられたのですが、まだ今から買ってしまうと、晩飯には腐ってそうなので、お店の人に聞くと、19:00までやっているとの事で、帰りに寄ることにして、目的地を目指しました。
最初に行ったのが、「紫電改展示場」です
ここは太平洋戦争末期に本土防衛の為に、松山基地で編成されていた第343航空隊
通称「剣」部隊が日本本土に攻撃に来たアメリカの戦爆機355機を相手に63機で迎撃して大きな戦果を上げたそうです
しかしその時に6機の紫電改が落ちたそうで、その中の一機と見られる紫電改が、宇和海で地元ダイバーに海底に沈んでいるのを見つけられ、昭和56年に引き上げられた機体を展示している施設です
何年も前から来てみたいと思っていたのですが、なかなか寄る機会がなくて、ようやく来れたと言うかんじでした
思っていたより小さな展示館で、紫電改が真ん中に展示されていて、その周りに引き上げられた部品や、その時に戦死された搭乗員の方々の写真が飾られていました
僕が訪ずれた時間が16:00だったのもあるかと思いますが、館内には一組のカップルと、男性の方が一人、それと僕だけで、館内は静かな雰囲気に包まれていました。
順番に展示品を見ながら回って、最後に、その戦闘で亡くなった搭乗員の方々の写真には当時のエピソードや、遺族の方々の思いの文章が添えられていました。
その時の彼らの命を賭けた戦いぶりは壮絶で、交戦したアメリカのパイロット達も 「日本にまだこれだけ素晴らしい戦闘能力を持った部隊がいたのか」 と驚いたそうです
亡くなった搭乗員の方々の遺族の話を読んでいると、一人一人に人生があり、その人生を諦めて、戦闘に向かった姿がありありと浮かんできて、彼らの思い、残された家族の思いを想像して、思わず涙が止まらなくなってしまい、持っていたタオルから顔を離せなくなってしまっていました
幸いにも先ほどまでいた他の観覧者の人達は帰っていましたので、誰にも見られずに済んだと思っていたのですが、入り口付近の管理人室に管理人の方が一人だけおられて、その人にどうやら気が付かれていたらしく・・・・
帰り際に管理人室のところを通る時に、管理人さんが直立して 「ありがとうございました!」 と頭を下げていただき、こちらも恐縮してしまい、深々と頭を下げて出てきました^^;
しかし、彼らが命を賭けて守ろうとしたのは、家族や、祖国であったのかもしれませんが、彼らに本当に守られたのは、日本の未来だったんじゃないかなぁと思いました。
そんな事を考えながらバイクの所まで来て空を見上げると、数羽のトンビが僕の頭上を低く廻っていました
驚いてしばらく呆然と眺めていましたが、ハッと気が付いて慌ててカメラに収めようとしましたが、カメラを向けた途端に飛び去ってしまい、写真には一羽の彼らも写す事ができませんでした
展示館を後にしながら、ふと気が付いたのですが・・・・
バイク、ハーレーやし・・・・
館内で被っていたキャップはコンバースやし・・・・・
日本人魂に心を揺さぶられていた僕の格好って・・・・・・
・・・・・・・・・・・・おもっきし
アメリカかぶれやん ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ
そう考えると、あのトンビ達、ひょっとして僕を敵だと思って低空飛行してたんじゃないか?
なんてアホな事考えながら高茂岬を目指しました
途中、外泊地区の石垣郡を横目で見ながら走ると、しばらくは快走路なのですが、途中からは狭くなっていて、おまけに雨の為に路面は、ビシビショで落ち葉だらけ・・・
おまけに苔まで生えまくりで、夕日が出てくれる事と、スリップしないことを祈りながら走ってました^^
やがて無事に岬に着きましたが
途中車とも出会わず、しかも岬にはだれもいませんでした
岬は断崖ぜっぺきでして、きっとこの場所からダイブした勇気のある方たちもきっと何人か居るだろうしと思いながらビクビクしながら海を眺めていると・・・・
きましたぁヾ(〃^∇^)ノ
空の隙間から、うっすらと~、太陽が出まして!!!
よかったです、執念の勝利だと思いました^^;
高茂岬のサンセット、ほんとに美しいかったです
最高のサンセットビューを一人占めですわぁ
思わず、シャメを撮って、嫁に 「LIVEやで」 とメールを送ってみましたが、な~んも返事帰ってきませんでした^^;
僕なんか、あまりの美しさに、できればこんな美しい場所で生まれ育ってみたかったかな?なんて思いましたよ^^
それでは、今日の話はこのあたりで・・・
さっきから眠くて意識が飛びまくりです・・・・
次回に~つづく・・・
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コメント
そのパイロットの方達が残したものが、この平和な日本なのかもしれませんね。
最近すこし、ゆがんできていますが、自由に何でもできる、アメリカのものでも着て乗って楽しむ事ができるこの時代は彼らの歩んできた歴史があったから、その先に続いているんでしょう。
でも、きっと彼らだって戦争がなければ、アメリカに憧れたかもしれないしハーレーにも乗ってたかもしれない。
戦争なんて2度と起こってほしくないです。
雲の切れ間から見えた夕日、とても綺麗ですね
奥様はきっとそのメールを見て・・・「チッ」と、小さく言ってたかも(笑)次の突っ込みが出来ない悔しさで(爆)あくまでも想像です(^^;
投稿: 仙人 | 2008年8月28日 (木) 13時08分
☆仙人さんへ
本当に僕もそう思います
そう言う意味でも彼らに感謝するべきだし、今日本が平和で、そう言う国で生活している事を認識するべきだと思いました。
亡くなったパイロットの方の母親の言葉に「戦争のせいで貧乏ばかりして、なんにも良い事はなかった」ってありました
戦争は何にも生まないんでしょうねぇ・・・
帰ってきてから嫁に「なんでなんのリアクションも無かったのよ?」って聞くと
「ん~調子に乗ってるようだなぁっと思って、放置したのよ」 と言う返事でしたよ
つまらん奴ですわ^^;
投稿: ネッスル | 2008年8月29日 (金) 21時23分
奥さん、やっぱ一度一緒に連れて行ってあげるべきですね
うらやましかったんですよ、きっと
強引に連れ出してみてわ?
投稿: 仙人 | 2008年8月30日 (土) 00時21分
☆仙人さんへ
うらやましがってるんでしょうかねぇ^^;
だったら脈有りなんですけど・・・
でもね、やつはブランドに弱いんで、こんどのスポには、「ハーレーかぁ、乗ってみようかなぁ」って1回だけ言ってたのですわ
あとは子供を誰に預けていくかと言う課題をクリアすれば・・・
あと一歩です^^b
投稿: ネッスル | 2008年8月30日 (土) 06時30分